(2)令和7年度(2025年度)社会保険労務士試験の合格反省記(ゆきちさん)

令和7年度(2025年度)の社会保険労務士試験に合格した方の合格反省記です。
〜印象的な言葉〜
「大げさではなく、同じ問題を永遠に間違え続けていました。また、1年目・2年目には感じなかった焦りや自信の無さ、プレッシャーも感じていました。」
「問題を間違えた際や「これってどうだったかな?」と思った際には、必ずテキストを確認し、出来ればその周辺論点も確認するようにしました。」
(1)自己紹介
| 名前 | ゆきち X(@yoorae0908) |
| 年代 | 50代 |
| 職業 | 経理・労務 |
| 受験回数 | 3回 |
| 使用教材 | 基本教材 1年目:フォーサイト(直前対策含むフルセット) 2年目:社労士24(基本コースのみ) 3年目:スタディング(基本コースのみ) 直前期教材 2年目、3年目ともに大原模試+TAC模試+TAC直前期これだけは、3年目はそこにTAC全科目横断まとめを追加使用しました。 判例教材 社労士Vイラストでわかる労働判例 選択式対策 秒トレ |
(2)反省したこと
1年目:圧倒的なインプット不足
1年目の勉強期間は約8カ月と短く、時間が全く足りませんでした。テキストと動画視聴を2回転した後は、過去問やトレーニング問題ばかりやっていました。
テキスト読みは苦手、という受験生は多いと思いますが、私自身もそうでした。結果、本試験で択一が40点に届かず、これは明らかにインプット不足だなと反省しました。特に年金科目は理解が不足したままでした。
よく合格体験記等で「〇〇しながら一発合格出来ました!」「過去問10回転すれば合格出来ます!」という手記を目にする事と思います。正直に言うと私も「上手くいけば一発合格できるかも」「過去問やってればいいや」という甘い考えがありました。
しかし、それは本試験の会場で見事に砕け散りました。やはり基礎力、しっかりとした土台が必要であり、社労士試験に「ただのラッキー合格」は存在しない、と痛感しました。
2年目:実務経験による誤った認識のアップデート不足
私は中小企業の事務職として10年ほど社会保険全般の手続きを担当してきましたが、社内はもちろん顧問でも社労士はおらず、実務は長らく自己流でした。
社労士の勉強を通じて「これってそういう事だったのか!」と自身の誤った認識に初めて気づくことも少なくありませんでしたが、その誤認がなかなかアップデートできず、理解している「つもり」のまま2年目の本試験に臨み、最悪の結果として表出してしまいました。
択一の雇用保険で3点という低得点を叩き出し、しかも正解していると思っていた問題が間違っていたため、ショックはかなり大きかったです。法令理解が足りず、数字を覚えるばかりに注力していたと反省しました。
1年目・2年目共通:直前期の準備不足
1年目は1月スタートだったので仕方ないものの、2年目は年金アドバイザーの勉強もしつつ、結局11月までダラダラしてしまい、直前期になって「時間が足りない!もっと早くから取り組めば良かった」と反省しました。
直前期になるたびに「あと1カ月欲しい!」と感じていました。
3年目:正答率が上がらない焦り
3年目に入っても、過去問やトレ問の正答率がなかなか上がらずに焦りを感じました。2年目の時点で80%前半だった正答率が、1年かけても90%前半くらいにしかならなかったのです。
大げさではなく、同じ問題を永遠に間違え続けていました。また、1年目・2年目には感じなかった焦りや自信の無さ、プレッシャーも感じていました。
(2)改善できたこと・結果として現れた変化
1. 年金科目の苦手意識克服
2年目は年金の苦手意識を払しょくするため、社労士の勉強再開前に年金アドバイザー3級を取得しました。
これは気分転換にもなり、年金への苦手意識が軽減しました。結果として、2年目の本試験では国民年金の満点を取ることができました。
その年の国民年金は点数が取りやすかったとはいえ、満点は素直に嬉しく、1年目と比べて着実に身についていると感じられました。
2. 初学者に戻ってインプットを重視
2年目の雇用保険で大きなショックを受けたことから、3年目はとにかく初学者のつもりで取り組みました。
問題を間違えた際や「これってどうだったかな?」と思った際には、必ずテキストを確認し、出来ればその周辺論点も確認するようにしました。
このやり方はなかなか勉強が進まない、問題数を多く解けないといったジレンマがありましたが、3年目ではスケジューリングの感覚を掴めていたので、落ち着いて取り組めました。
特に直前期でのテキスト読みは重視しました。
3. スケジューリングと割り切り
7月に入るまでに、直前にやるべきことをスケジューリングしました。全てをやるのは無理だと割り切り、「これだけは!」というものを厳選しました。
永遠に間違え続ける問題は思い切って捨て、曖昧な問題の精度を上げる方に注力しました。
4. ポジティブなメンタルの維持
飽きがきたり、正答率が上がらなかったり、模試の結果がC判定と中途半端でモチベーションが下がった時もありました。
しかし「それでも去年よりは伸びている!」とポジティブに捉えて継続することができました。
また、飽き防止のために3年とも違う通信講座を利用しました。結果的にどの講座も素晴らしく、それぞれの強みがあったため、全体的に力がついていったと感じます。
(3)受験生に伝えたいこと
1. 正しい勉強法と継続するメンタル
自分にとって正しい勉強のやり方を見つけることと、諦めずに継続するメンタルが大事だと思います。
勉強のやり方は人それぞれなので一概に「コレ!」とは言えませんが、私の場合は2年失敗したことでやっと見つけることができました。
誰しもやる気が出ない時期はあると思います。そんな時は、いったん休息する、気分転換をする等も大切です。
これは受験勉強に限らず、日常生活においても同じことが言えると思います。自身のメンタルコントロールを大事にして欲しいです。
私の場合、試験後1カ月は「〇〇して〇〇行っていっぱい遊ぶぞ!」という“自分で自分の目の前に人参をぶら下げる作戦”を毎年やっていました(笑)。
2. 戦う相手は自分自身
社労士試験は特別アタマが良くなくても合格できる資格だと思います。
とはいえ、私も最初の本試験後は「こんな試験に受かる人が存在するのか…」と絶望しました。
ですが、社労士試験は成績上位者6%が合格する試験ではなく、合格基準の「枠」に入れば良いのです。
一発合格するような地頭の良い人と自分を比べても仕方ありません。勉強も本試験も、戦う相手は自分自身です。
「負けたくない」と思ったのは、社労士を受けると決めた自分自身に対してでした。諦めたくないという気持ちがあるなら、自分を信じて続けてほしいです!

